本日はスターバックスを成長させたハワード・シュルツの手法を見ていこう。
スターバックスの創業者そもそもだれ?
そもそもスタバの創業者は誰であろうか?
GAFAMのように有名ではないですよね。
創業者自体は有名ではないです。
というのもスタバはもともと小さなコーヒーの焙煎店にすぎなかったからです。
途中入社したハワード・シュルツがこの焙煎店を拡大し、最終的には会社ごと購入してしまいました。この点はマクドナルドの歴史と似たようなものです。
ですので今日私達が知るスタバはこのハワード・シュルツが創業者といっていいでしょう。ですので今回もハワード・シュルツのビジネスモデルを見ていきます。
はじめはチャレンジだった
イタリア式のエスプレッソマシンを取り入れることがはじまりだった
シュルツが従業員として働いている頃に、イタリアのミラノに買い付けに行きました。その際にイタリアのコーヒーに触れたのが、彼のビジネスのきっかけでした。
つまりイタリア式のエスプレッソを取り入れることを本社に提案したのです。
ただこのエスプレッソマシンは高額であり、アメリカではコーヒー文化がそれほど定着もしていなかった。
それゆえここに投資するのはリスクが高かった。
これを踏み切ったのがシュルツだ。
シュルツはなんと自分自身で会社をつくり、エスプレッソを市場展開することをきめたのだ。
これが成功を収めることとなる。
エスプレッソとは
エスプレッソを作るにはコストがかかる
エスプレッソといえば濃いコーヒーです。
挽いた豆に高い圧力をかけることによって、この濃いコーヒーが抽出できます。
この工程をするために特別なマシンが必要になってくるわけです。
つまりエスプレッソを作るだけで、ドリップコーヒーよりも余計な値段がかかってしまうわけですね。
しかしこのエスプレッソがあるために、カフェラテやカプチーノなどの、逆に甘くて爽やかなコーヒーをつくることもできるわけです。
欧州のカフェではエスプレッソマシンを導入することは、あたりまえになっているような国もあります。
スターバックスの商標を購入
スターバックスブランドを拡大していく
もともと古巣であるスターバックスはシュルツに対して出資をしていたのですが、
最終的にシュルツに売却することとした。
自社の名前もスターバックスを採用し、ブランドデザインをおこなう。
このブランドデザインがシュルツの強みであっただろう。
単にエスプレッソを取り入れた先見性だけではスターバックスというブランドはここまでの価値を持つことはなかった。
さらに市場の拡大をおこなう。しかもスターバックスブランドにこだわりをもち、フランチャイズを行わずに国内店舗を自社でコントロールした。
社員をどう扱うのか
世界中でスターバックスブランドを体験できる、上質な雇用デザイン
労働市場において社員という立場は常に議論の対象となる。
マルクスに指摘されたように、基本的には労働者というのは搾取の対象となっている。労働者とは会社に不満を持ち続け、そして経営者は労働者を安く使うことによって大量の利益を得ている。
この構図に若干新しいデザインをおこしたのがスターバックスといえるだろう。
潤沢な福利厚生、魅力的なブランドデザインに基づいた社員教育、医療保険制度にさらには株式購入制度という画期的な雇用デザインをおこなっている。
スターバックスとはどこの世界にいっても、スターバックスブランドを体験することができる。
著者も世界中のスターバックスを体験しているが、いままで劣悪な接客はイスタンブールの国際空港で店員にガン無視されたくらいだ。
それ以外はどこでも安心してスターバックスは使えることができる。
ありがとうシュルツ、ありがとうスターバックスの従業員さん。
スターバックスの従業員が企業ブランドを理解し、各々主体的に体現しようとするこのシステムを作り出し事こそ、スターバックスのすごさがあるだろう。
ぶっちゃけコーヒー愛がそれほど強くない著者にとっては、スタバコーヒーはこの空間に入るための入場券にすぎない。
シュルツの市場戦略
ヒントは常に転がっており、行動に移せるかどうかが問題だ
シュルツはスターバックスにはじめは従業員ではいりました。
その後に仕入れで訪れたイタリアでエスプレッソの可能性を見出します。
実際に自分で足を運んだからこその確信だったわけです。
そして自分の確信を信じて突き進んだことが大きいでしょう。
周りにも反対されたにもかかわらず、自分で会社を起こして市場に挑戦したのだ。
多くの人は確信を得たとしても、ほとんどの人が行動を起こせないのだ。
シュルツはそれほど難しいことをしていない。
エスプレッソの可能性を見出し、それを市場に展開したのだ。
だが多くの人はエスプレッソマシンの高額なことから、リスクに軍配をあげていた。
実際はこのリスクを前にして人は足踏みをしてしまうだろう。
これを前にすすめるかどうかが、成功のひとつのキーであるわけだ。
あなたも試してみてはどうだろうか。
good luck
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